Has the Coronavirus changed the world?
コロナウィルスで世界がどのように変わったのか。又はどのように変わって行くのか。答えはまだ見えてはいない。今、問われているのは自分自身がこの変化にどの様に対応するのか。ただただそれに尽きる。その対応策の起源となりうる記事を探す毎日。参考文献をご紹介します。
今の時代は「VUCA」の時代と称される。「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉だ。
特に海外の政治では数々の激動(V)が起こり、不確実性(U)が高まっている。代表的なのがトランプ現象とサンダース現象だ。トランプ氏は反移民や反グローバル化、つまり他国や他人が自分たちを搾取していると主張した。大統領選の民主党候補者の指名争いで健闘したバーニー・サンダース氏は、金持ちと貧乏人の格差是正を叫んだ。Brexitでは両方の主張が合わさっていた。
社会が分断されるなかで極右と極左が支持を集め、資本主義やグローバリズム、自由主義という基本的な価値観が締め出されようとしている。テクノロジーが進化してソーシャルメディアがマスメディアをしのぐ力を持ち始めたことも、先鋭的な主張が瞬時に数百万という人々に伝播(でんぱ)することを可能にした。
さらに、人工知能(AI)やロボットに関する技術の指数関数的な進化により、社会やビジネスの複雑性(C)がこれまで以上に増している。その結果、僕ら経済人にとって不透明性(A)が高い、まさに視界不良の時代に突入しているのだ。
その「VUCAな時代」に、リーダーはどう対応すべきであろうか。そこで、17年の年頭にあたり、VUCAの時代に必要となる知恵を、4つのキーワードを使って説明したい。
1つ目は「Vision」だ。不透明性が高い時代には、自らが立つべき座標軸を確認し、どこへ向かうべきかの方向感覚を持つことが必要となる。視界不良な時代にこそ、未来の青写真を描くことが重要だ。
2つ目は「Education」だ。不確実性が高い時代には、「世界で何を起こっているか」を把握するために、自らを教育し続けることが肝要だ。日々アンテナを張って様々なニュースに触れ、データを自分なりに解釈し、知恵を持った人と議論を重ね、新しいテクノロジーや経営手法を学ぶ。常に自らを向上させないと、時代から取り残されていくのだ。
3つ目が「Dialogue」だ。激動をもたらした社会の断絶は、対話が不足していたことが大きな要因である。意識的に自分と対極にある様々な職業や地域の人と対話を重ねることがますます重要になるだろう。対話を欠くと、断絶を生み、社会が不安定になり、激動が生じる。
最後4つ目が「Action」だ。複雑性が増している状況ではついつい立ちすくみがちになる。だが、動かないと何ら問題解決ができないどころか、さらに状況が悪化していくばかりとなる。動くことで、複雑なものをひもとくヒントを得て、構造化することでき、解決策を見いだせて、苦境を打破する端緒を開ける。確実な行動が重要だ。
僕は、4つの頭文字をとって「VEDA」と名付けることとした。VEDAはサンスクリット語で「知識・知恵」を意味するからピッタリだ。VEDAは、先の見えないVUCAの時代に、おのおのが進むべき道を照らす灯火(ともしび)となるだろう。
2017年は、ビジョンを描き(V)、自らを教育し(E)、対話を重ね(D)、行動(A)を起こす年としたい。
取材、執筆した中で、もっとも印象的だったのが、「ジョブ型」へのドラスティックな転換事例です。
ジョブディスクリプション、つまり各仕事の要件、どうやったら就けるのか、そこへの道とは?先輩は?などが全部オープンになる一方で、従業員も自分の得意や経験、スキルなどを自ら書いて、公開する。
会社も個人もオープンになることは、機会の均等につながり、フェアだと感じました。
自分が自分でキャリアを決定するーーのは当たり前としても、自分がメディアとなるーー。自分のやってきたことやスキル、価値観を人に知ってもらうように努力する時代なのかもしれません。
コロナの影響がまだまだある、足元のビジネスはどう推移しているのか? 製造業、金融業の「コロナ追い風・向かい風リスト」も是非お読み頂きたいです。Cash is King時代ということで資産形成意識が高まり、NISAなどが売れているのは納得ですが、意外だったのは宅配ボックス。みんな家にいるので、さほど利用されないかと思いきや、「非接触」というキーワードで需要増だとは。スマホはいまいちなのに在宅需要でパソコン復権というのも面白いですね!
ジョブ型がもてはやされていますが、それは配置転換と時間外勤務を調整弁とする終身雇用から逸脱すること、であり、陰に陽に「解雇可能な労働制度」へのステップという話になります。それを受け入れるだけの社会規範(覚悟)があるのかはまだ一見して良く分かりません。
また、ジョブ型になっても、リモートで完全に割り切れるのは当面は「サボっているとすぐわかってしまう仕事」であり、成果が可視化できるタイプの仕事でしょう。なんでも「ウィズコロナ」といえば永年続いてきたものを更地にできるという思考停止は9月入学騒動にも見られましたが、できることとできないこと(記事中のハンコなどはまさにできることの1つなのだと察します)は冷静に切り分けて生産性改善、そして社会厚生の向上に結び付けばいいなと思います。
労働市場の現場から若干考察すると、以下の通りのトレンドが見られます。
・所謂未経験兵隊層の採用は激減、特に20代2卒市場は従来と比べると1/2~1/3に縮小しており、教育不要な即戦力を求める傾向が強い。元々未経験者採用しない傾向強い製造業だけではなく、デジタル系も等しく経験者のみ採用が増加。
・求人数は3-5月は一時的に凍結が増えたが、6月に入り、一部復活の兆しがある。但し、リーマンショック(08年9月)でも直後に大不況は来ず、10カ月後くらいに真冬到来した現実を直視した経営は、今年の年末年始にかけて事業環境悪化を覚悟しており、財布のひもは固い。
・テレワーク導入した結果、社内失業者と認識された人材が多数発生した。多くの企業の要員計画は、この社内失業者の削減とセットとなるため、現有戦力が減少しないと新規補填は行われない傾向が強い。上記景況感の認識も相まって求人数が劇的に回復することは想像しにくい。
・元々フルリモートなどで業務設計できていた会社は別として、従来オフィスワークメインの会社でリモート大成功、今後もリモートフル活用という会社は残念だが殆ど存在しない。お行儀のよい会社程本音は出さないが、単に家で遊んでいるだけの人が増えたという認識が多い。但しトップ層がデジタル理解強めたのは朗報。
・ジョブ型に対する大いなる誤解も多数発生。日本は随意雇用(米国)前提としていないため、ジョブ型に切り替えて当該業務消滅したところで解雇有効にはならない。ジョブ型を入れる大きなメリットが喪失し、逆に配転権を含む指揮命令権が制限されるデメリットが多いが、この現実スルーした導入検討でアワワとなる。
・特筆すべきは全産業におけるDXニーズの高まりである。まぁ平たく言うとただのIT活用なのだが、従来のSI丸投げやITコン依存から、自社で要件定義設計できるチームの創設が進んでいる。一番遅れているのがSI産業だったりするのはお笑いネタだが、その辺はまぁご愛敬ということで。
・当方が専門とするエグゼクティブ層のニーズは増えている。特にPE絡みのファンドメンバー、投資先経営ニーズは非常に高い。またVCマネーも衰えておらず、投資先は元々赤字燃やしているのでコロナ関係なく事業計画達成するための幹部確保に必死である。
うーん、個人的には個別産業ではなく国全体といったマクロレベルを議論するなら、「大部分の人」の議論が必要だと思う。
ここ10年、最近のBLM含めて、人種・国籍・世代間の対立が深まっている。それは世界経済が成長しつつも、成長ドライバーが知識経済に移行する中で、貧富の格差が広がっているから。リアルは重要な一方で、稼げていない。なのに感染リスクなど、リアルな世界のリスクは負わされる。下記はシリコンバレーでの人種別世帯所得の推移だが、水準や伸び方(特に2006年と2018年の水準の差)あたりがそれを如実に示している。
トランスレータ、直訳すれば翻訳。翻訳は中間に位置するわけで、左右に実業務を行わなう人がいなければ成立しない業態。その間に改善のタネが一杯あるのは現実だが、トランスレータではない人の業務がどうなるか、1次→2次→3次産業と移行してきたように新しい産業で雇用吸収力と一定の所得が見込める中間層を再興させることができるような産業をつくれるかが、今後30年の経済課題だと自分は思う。
分子を上げていくことが重要というのはその通りだが、分子の「総和」を上げること。それは雇用吸収力・付加価値が高い次の産業自体を作ることであって、トランスレータではないと思う。
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